舌下免疫療法


舌下免疫療法(SLIT)とは?

アレルギーの治療法の一つに、その原因となる物質(アレルゲン、抗原)を体内に少しずつ取り入れて、体を徐々にアレルゲンに慣らしていって抗体をつくる「アレルゲン免疫療法(減感作療法)」があります。

「舌下免疫療法(SLIT)」は、アレルゲンが配合された治療薬を「舌の下」にしばらく含んでから飲み込んで、毎日少しずつ免疫をつくっていくという自宅でできるアレルゲン免疫療法です。

「舌下免疫療法」は、アレルギー検査を実施し、スギ花粉症またはダニアレルギー性鼻炎と確定診断された患者さまが治療を受けることができます。

2021年現在、次の症状の治療薬があります。

• スギ花粉症(薬品名「シダキュア」)

• ダニ抗原によるアレルギー性鼻炎(薬品名「アシテア」および「ミティキュア」) 


服用期間

1日1回、少量の治療薬から服用をはじめ、その後、所定の一定量を数年間(推奨3年以上)にわたって継続して服用します。

 

初めての服用は、医療機関で医師の監督のもとで行い、2日目からは自宅で服用します。


使用方法
治療薬を舌の下に置き、一定時間保持したあと、飲み込みます。

その後5分間はうがい・飲食を控えてください。

※スギ花粉症の場合、スギ花粉が飛んでいない時期も含め、毎日継続して服用します。


治療で期待できる効果

長期にわたり、正しく治療が行われると、アレルギー症状から解放、または長期にわたって症状をおさえる効果が期待できます。

症状が完全におさえられない場合でも、それまであった自覚症状を和らげて、他のアレルギー治療薬の減量が期待できます。


主な副作用

口の中の浮腫、腫れ、かゆみ、不快感、異常感

唇の腫れ

のどの刺激感、不快感

耳のかゆみ

アナフィラキシーショック

など